コロナ禍で世界的木材の争奪戦「ウッドショック」が始まり、日本でも影響が出始めています。
事の発端は、コロナ禍にアメリカで郊外の一戸建て住宅への住替え需要が拡大し、在宅需要と住宅ローン低金利を受けたアメリカ国内の住宅市場の活況が影響し、北米産木材が2.5倍にまで高騰したことが主な原因だと言われています。
横浜を含めた神奈川全体でも工期の遅れ、木材の高騰が見られるようになってきて、建築コストの上昇は建物価格へ転化され始めています。
輸入木材がウッドショックで影響を受けるなら、国産材へ切り替えればと思うかも知れませんが、住宅の梁(はり)など、荷重のかかる部分には欧州などからの輸入材が使われており、国産のスギでは強度が下がり、切り替えるためには設計上の変更も必要になってきます。
木材価格が変動する中、新築住宅の売主や住宅メーカーなどは、トラブル回避の苦肉の策として、売買契約や建物の請負契約時に、価格が高騰した場合に買主や施主と協議するといった内容の「合意書」を結ぶケースも増えています。
通常の工期が半年程度なのに、今では完成が1年先と言われるようなこともおきており、新築住宅から中古住宅への切り替えを検討するお客様も増えています。
売却を検討しているのであれば、完成した新築住宅が減っている今が最適かも知れません。